2019-03-01 | GOLF
「見えない傾斜に要注意!」
サワディーカップ!プーム・サクサンシンです。先月参戦したSMBCシンガポールオープンでは、首位発進したものの後半戦で苦戦し、24位タイとなりました。使用されたセントーサGCセラポンコースは起伏に富んだ地形と池の多いコースで、より正確なショットのために、ライの見極めにとても気を遣うラウンドとなりました。そこで今回は、ライの見極めに大切な「傾斜」がテーマのお話です!
みなさんは、
「上りのラインだと思ったのに、大オーバーしてしまった」
「グリーンが近く見えたのに、打ってみるとかなりショートしてしまった」
こんな経験ありませんか?数多くラウンドをしていると、こんな状況が生まれてしまうようなコースがたくさんあることに気づくのではないでしょうか。この原因の1つに「傾斜」の存在があります。
そもそもゴルフコースは山の中に作られていますから、その差はあれど、平らなライは1つもなく、すべてのショットを傾斜がある状況で打つことになります。傾斜の角度が大きければ誰でもそれなりの打ち方で気を付けて打つことができますが、コースの中には、むしろ一目ではわからない「見えない傾斜」の方が多く存在しています。近くから見てもわからないこの微妙な傾斜はフェアウェイにもたくさんあるので、平らだと思っていつも通りスイングすると、ダフリやトップ、ひっかけなど、思わず「あれっ?」と口に出してしまうようなミスが出てしまうのです。
アマチュア選手の多くは、ボール地点まで来る→グリーンを見る→ピンまでの距離を確認する→その距離を打てるクラブを選択するという流れでアドレスまで行うと思います。特に今はカートを使う人が多いため、ボールまでカートで行って、周辺の傾斜はさっと確認するだけという方も多いのではないでしょうか。フェアウェイだと、ライはほとんど気にしないという方も少なくないはずです。
一方僕たちプロ選手は、ボールの近くにいってライを確認するのではなく、ショットが終わって歩き出す瞬間から、次のショットをする地点の地形を観察し始め、「おそらく○度くらい爪先上がりだな」とか「ほんのわずかだけど左足が上がっているな」というふうな予測をします。そしてボールへ近づきながら、当初の予測とのズレなどを含めて、ロフトが大きくなるから番手を上げようとか、フックがかかりやすいから番手を下げようなどと判断するのです。
経験を積んだプロでも、ボールの地点に行ってから正確なライを判別することは難しく、全体が見える位置からの判断が必要になるため、アマチュアの方はより一層、コース全体からライを観察することに時間を使った方が良いのではと思います。
このように聞くと、とても大変なことをしているように思えますが、慣れてくると、体全体でコースの傾斜を感じ取ることができるようになり、「あれっ?」というミスが格段に減るはずです。ちなみにトッププロは、1目か2目見て、少なくとも3秒以内には持つべきクラブを1~2本まで絞ることができるようトレーニングをしています。皆さんも、何でミスが出たんだろう?と感じることがあったら、ぜひ傾斜の観察を試してみてはいかがでしょうか。
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